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銀河ヒッチハイクガイド

02 19 *2010 | 感想あれこれ::書籍

『銀河ヒッチハイクガイド』読了しました

銀河ヒッチハイク・ガイド (河出文庫)
銀河ヒッチハイク・ガイド (河出文庫)
  • 発売元: 河出書房新社
  • 価格: ¥ 683
  • 発売日: 2005/09/03
  • おすすめ度 4.5

以前読んだ「やる夫で学ぶヴィクトリア朝イギリスの生活」というスレが大変面白く
スレ作者さんいわく、『銀河ヒッチハイクガイド』にインスパイアされて、
アイデアやガジェットを拝借しました~と紹介されていたので
てっきりこのやる夫ヴィクトリア朝みたいに
ちょっぴり皮肉屋だけど生真面目でかわいい”ガイド”に導かれつつ、
銀河系のいろんな星々を紹介したり、SF知識を楽しく学んでゆくよ!!
てな話だとばかり思って手に取ったのですが
全然違いました
(さすがに真紅みたいな美少女ガイドが出てくるとは思わなかったけど
 『敵は海賊/神林長平』のラジェンドラみたいなガイドかなあと思ったのに)
(ラジェンドラは本当に萌えるかわいいAIだった)
(つーか敵は海賊ってラジェンドラが可愛かったことしか覚えてません)

まあ、これはこれで面白い本でしたが……

ひとことでいうと……イギリス版の禅問答集?
SFっぽい舞台設定を背景に、イギリス流の皮肉なやりとりで
延々と哲学問答を繰り広げるという内容です
起承転結とかほとんど存在しないに近い内容です

たとえていうなら
京極夏彦の妖怪蘊蓄のごとく
西尾維新の萌えオタにしか通じない雑学談義のごとく
本筋にはほとんど関係のないイギリス流ブラックジョークが
怒濤のように次から次へ延々と繰り出されまくるので
「あ、あれ? 待って、そもそも何の話だっけこれ??」
と本筋を見失って混乱しているうちに話が終わります……

後書きによれば当時の時事ネタを元にしたジョークも
ふんだんに盛り込まれているそうなので
発表当時に読んだ人にはもっと面白かったんでしょうね
(西尾維新の作品も百年後まで生き残ってたら
 当時の人々の文化風俗を知る貴重な資料として
 現在とは別の価値が出てたりするのかもしれんし)

もちろん時事ネタだけじゃなく
精神とは何か? 認識とは何か? 生命の意味とは?
みたいな、時代を超えて普遍的なテーマについても語られてるので
そういう哲学問答みたいなのが好きな人には楽しいかも
……すごいひねくれてブラックで無味乾燥な結論だったりしますが

それはそれでけっこう好みの作風ではあるのですが
……でもできればもうちょっと楽天的な結論の方が好きかもにゃー
「生きるって無意味ですねえ」と肩をすくめて終わるのもよいですが
「無意味ですねえ、……だ が そ れ が 良 い !!」と
高らかに叫ぶタイプのお話の方がより好みです

とはいえお好きな人にはたまらん系の作風なので
興味のある方はぜひ
イギリスジョークはたっぷり堪能できます

そういえばヘタリアのイギリスさんはイギリス人特有の
妖精さん萌えやツンデレ気質は表現してるけど
こういう皮肉屋体質はあんまり表現されてないなあ
イギリスさんは外見が若者として描写されてるから難しいのかもな
(もっと老成した紳士じゃないと皮肉キャラはサマにならない気がする)

20:38 [Comment:0]




カードといえばね

02 12 *2010 | 感想あれこれ::書籍

昨日の日記話題に引き続き
O・S・カードと云えばね……と、私の好きなカード作品の紹介をしたいと
思ったのですが
ここしばらく寝不足続きでぼーっとしてるので文章が出てこない……
ので、とりあえずおすすめ作のタイトルだけでも

ソングマスター (ハヤカワ文庫 SF 550)
ソングマスター (ハヤカワ文庫 SF 550)
  • 価格: ¥ 1,155
  • 発売日: 1984/01
  • おすすめ度 5.0


カードの作品は他にも面白いものがたくさんありますが
BL嗜好のある方にはやはりこれからオススメしたい

「ソングバード」と呼ばれる、奇跡の歌声と美しい金髪を持った
絶世の美少年アンセットと、
深い慈悲の心を持ちながらも人民のためにあえて暴君の汚名を負った
「恐怖皇帝」ミカルとの
めくるめく愛の大河ドラマです!!!!!!
(マジです)(嘘じゃありません)(ふじこさんウソつかない)
(言えば言うほどウソっぽいが本当にそういう話だよ!!)

アンセットに横恋慕するリクトルス(ミカル皇帝の直属の部下)や、
ミカル亡きあと、最終的にアンセットと相思相愛になるジョジフなんかも
いろいろ登場しますよー
あまたの男たちに求愛されまくり奪われまくりの運命に翻弄される
可憐な総(受)美少年のアンセットですよ

……だからほんとにそういう話なんですってば!!
実はルヴァイドやゲオルグやソーンみたいな人だったりしませんてば!!
ほんとうに正真正銘可憐で控え目な金髪美少年(受)の話ですってば!!
(まあ話の最後には白髪のじいさまになりますが)
(大河ドラマですから……少年期から晩年までの一代モノです)

しかしこのソングマスター、昔からいろんな人に薦めてる割に、
いまだに誰も「読んでみたよ」と云ってくれる人はいません(涙)

たしかにカードの作風はやたら説教くさいし宗教くさいしまわりくどいし
H社の海外SFは翻訳もアレで読みづらいんですけどね!!(涙)
(最近はどうかわかりません。少しは改善されてるかな?)

特に宗教くささに関しては……正直言って私自身、カードの思想には
共感しづらい……というか、ぶっちゃけ嫌いなタイプの考え方なんですが
それでもなぜか惹かれるんですよねえ
偏った思想ではあるんですが、カルト宗教の勧誘みたいに
「これこそが正しい!!」と押しつけてくるんじゃなく、

「オレって人間はどうしてこういう思想になったんだろう?」
「オレはオレの思想のどういうところを善いと感じてるんだろう?」
「オレはこの思想を善いと思ってそれに基づいた行動をしてるのか?
 それともただの習慣や反射にすぎないのか?」

ってなことを丁寧に問いかけてるのが面白い……のですが、
まあ、そういう作風なものだから、とにかく理屈っぽいのです……よ

ソングマスターも中盤以降(アンセットとミカルが出逢ってから)は
急激に面白くなるのですが、
前半はくどくどくどくど観念的だか哲学的だかわからんよーな話が続くので
かなり辛いです

なので、カード初心者には↓の方がいいかも

アビス〈上〉 (角川文庫)

アバター』で今話題のジェームズ・キャメロン監督による知られざる名作
アビス』を、キャメロン監督じきじきの依頼を受けてカードがノベライズ
したものです
単純なノベル化ではなく、映画にはない設定も丁寧に書き込まれて、
独立した小説として充分面白いんですが
キャメロン監督の原作が元にあるぶん、カード作品の説教くささや
宗教くささはほどよく薄められて、ぐっと読み易くなってます
先に映画のアビスを観てから読んでみた方がいっそう面白かもしれません

って、眠いとかいいつつ気付けばけっこう長文書いてしまった
ともあれ機会があればぜひv

20:25 [Comment:4]




こんしうのネギま

02 10 *2010 | 感想あれこれ::書籍

ネタバレありなので一応隠します
(うちに来てる人でネギま読んでる人がいるかどうかわかりませんが)

続きを読む

23:15 [Comment:0]




こんしうのネギまとか

11 18 *2009 | 感想あれこれ::書籍

わーい今週のネギまはラカン vs フェイトのバトルシーンがメインだあ
フェイトだーショタじゃなく美青年バージョンのフェイトだー
バトルパート好きー今週は腐女子にも優しい仕様だなあ、大人フェイト眼福
だなあ、わーいわー……
……って、あれ、最初から最後までずっとラカンとフェイトだけだったよ?
ネギまって本来女の子いっぱいの男性向けきゃっきゃウフフ漫画だったような
……あれ? あれれ?

……バトルシーンも男キャラも大好きなはずだったのに
いつのまにかおんにゃのこがぞろぞろ居てくれないと物足りない体になって
いたようですよふじこさんったら
(よく見れば今週も画面の端々にちゃんとおにゃのこ沢山いたのですが
 た、足りない……あれだけじゃもの足りないっ……はあはあ)

腐女子の標準的な嗜好からどんどんかけ離れている気がするなあ
(今さらか)

ラカンは男性FANにも人気があるらしいキャラなので、メインキャラから
脱落するなどあり得ないと思うのですが
ちょっと不穏な展開だったのでドキドキです
早く先が読みたい……と思ったらまた次週休載かあああ
まあ仕方ないか、安定して長期連載してもらうためと我慢します

(マガジンはかつて作家を過労で廃人化させたり、死者まで出してしまった
 という過去のあやまちから、たとえ週刊連載でもローテーションを組んで
 定期的に作家を休ませるという慣習があるそうな)
(なので赤松さんだけじゃなく休載は多いです)
(作家さんを大事にしてくださるのは読者としても有り難いことです)

しかしツバサやシバトラが終わってしまったので
今のマガジンはネギまと絶望先生しか読むものがないなあ、ちょっと淋しい
(はじめの一歩は長すぎてもうだいぶ前に脱落してしまいました)
(真面目に読めば面白いんだろうとは思うんだけど)

サンデーは『マギ』『境界のRINNE』『月光条例』『絶対可憐チルドレン』
『最上の命医』『ハヤテのごとく』とかけっこう読んでるのですが

はっ、そういえば今週のRINNEでは六道くんの父が出てきましたよ!!
「おやじ」というフレーズが出た瞬間にふじこさんの父萌えセンサーが
びびんと直立しましたよ!! まだヒトコマ登場しただけで
どんな父かもまったくわからないのに!! いったいどこまで父が好きかと(ry

父はいないけど『マギ』もたいへん面白いです
すもももももも~地上最強のヨメと同じ作者さんの作品です
相変わらず女の子が猛烈にかわいくてカッコよくて、
男はややヘタレだけど肝心なトコロだけはしっかり押さえてくれる良キャラ
ばかりです、オススメですv
RINNEもマギもこちらのクラブサンデーで第一話は読めるようなので、
どんなのかな? と思われた方はぜひご覧あれ


以下はひとことコメントへのレスです

22:29 [Comment:0]




天と地の守り人読了

11 07 *2009 | 感想あれこれ::書籍

つい先ほど上橋菜穂子さんの守人&旅人シリーズ最終章
天と地の守り人三部作を読み終えて
ぜひ感想を語りたいのですが

読みながらちびちび飲み続けていた杏酒酒(紅茶で割ると最高)と
お膝の上で眠る珊瑚さん(身体から催眠物質を分泌しています)のせいか
猛烈に眠くてたまらないので

そりゃもうこのミーアキャットたんに負けないくらいの眠さなので

今日のところは寝るとします……
後日改めて感想が書けるといいな……
(って、そう言ったものに限って書けないジンクスが)

守り人シリーズ、本当に面白かったです
最初に上橋菜穂子さんを知ったきっかけは獣の奏者シリーズ
(今NHKでアニメにもなってますね)で

その頃は「ふんふん、なるほど面白いなあ、これは好きかも」くらいで
さらに『精霊の守り人』『闇の守り人』『夢の守り人』を読んでるころも
「うん、地味だけどすごくしっかりしてて安心して読めるなあ」
くらいの印象だったのが
『虚空の旅人』以降から「うおお猛烈に面白えええ」に変化し
全部読み終えた今はひたすらしみじみ面白かった……と余韻に浸ってます

(『虚空の~』に感じた猛烈な面白さはちょうどそのころジェンダー論に
 興味を持っていたころなので、その関係からサンガル女性の在り方を
 印象的に感じたためでもあるのですが)

キャラ萌え!! とか、熱烈にハマる!! という感覚はあまりないのですが
本当にしっかりと丁寧な世界観の中で、好感の持てるキャラクター達の
人生に寄り添いながら見守っている気持ちになれる作品でした

上橋菜穂子さんの作品には他に『月の森に、カミよ眠れ』というものもあって
こちらもたいへん面白かったのですよ
これについてはいずれジブリ@宮崎駿の『もののけ姫』と絡めて
ちょっと語りたいことがあります
(忘れないようにめもめも)


ともあれ今日のところはおやすみなさいませ~
珊瑚さんが先にお布団はいって待ってるわ~今行くわ~

23:15 [Comment:0]




おしのさん

11 06 *2009 | 感想あれこれ::書籍

洗い物等の両手がふさがる家事をしている時は頭がヒマになるので
以前はゆっくり見るヒマのないアニメなどをBGMがわりに流していたのですが
アニメやドラマ等、映像の必要なものだと音だけでは内容が把握できないので
最近はよく名作物の朗読などを聞いています

ネットで無料の朗読が配信されているところはいろいろあるのですよ
ことばの杜 - LLP(有限責任事業組合)
しみじみと朗読に聴き入りたい

で、さきほど夕食の食器を洗いながら聞いていていたら
芥川龍之介の「おしの」という作品が流れてきました
(DLツール使ってまとめて落としたものをランダムに聞いているのでどこから拾ってきたものかはちょっと忘れてしまいました、↑サイトのどれかだと思うんだけど)

おしの。詳しくは↓をご覧ください
青空文庫 図書カード:おしの

息子が病気になってしまった武家の奥さんが
我が子を助けてくれるなら……!! とキリスト教徒になろうとするのですが
イエスが死ぬ間際「父さんなんで私を見捨てたんですか」と弱音を吐いた人だと聞いたとたん
そんな情けないヤツに頼ってられるかー!! と卓袱台ひっくり返してしまうというお話です

頭の中でビジュアルが聖☆おにいさんのイエス、南蛮寺の神父役がブッダ、
おしのさんは荒川アンダーザブリッジの女性キャラっぽい配役で浮かんでしまって
思わず食器洗いながら噴き出してしまいましたよ

おしのさん!! 待っておしのさん!! 最後まで話を聞いてあげてー!!
その「なんで見捨てられたんや(エリ エリ ラマ サバクタニ)」には続きがあるのよー!!
ほんとはそれもっと長い詩編の一部で
「たとえ見捨てられたとしても、私の先祖はそれでも神様を信じていたので
 私も同じように信じ続けますよーがんばりますよー」と続くらしいのです

だから決してイエスもへたれってわけじゃないのよ……!!(たぶん)

私もあの「エリ エリ」に続きがあるなんて知らなかったので
長年あの聖書の部分はなんでこんなにへたれっぽいエピソードなのか不思議で仕方なかったんですが、
そういう続きがあるなら理解できるし納得です

ちなみに続きの存在を知ったのは↓のやる夫スレのお陰でした
やる夫ブログ やる夫がキリストになるようです。
新約聖書をやる夫AA物語としてわかりやすく語ったものなのですが
聖書といっても宗教くささはなく、あくまで「歴史物」として、スレッド作者さん独自に解釈されたものなので
読み物として純粋に面白くてオススメです
(AAにハルヒ等アニメキャラを使ってますが元ネタ知らなくても充分楽しめます)
ユダの「裏切り」の動機が泣けるんだ……!!

にしても「おしの」の作者である芥川はエリエリ~の正しい意味を知ってて
この話を書いたんでしょうか
知って書いたか知らずに書いたかで解釈が全然別の話になると思うんですけど
(知ってた>現世利益のみを求めて宗教にすがろうとするおしのの愚かさを嗤った?)
(知らなかった>キリスト教の矛盾をついて日本の武士道精神の崇高さを表現しようとした?)
う~んどっちだとしてもなんだかなあ
ちゃんとした解説解釈があるなら読んでみたいですよ

20:49 [Comment:0]